「技術契約」で、お困りではありませんか・・・?
- 「技術契約」自体の内容が理解できない・・・
- 「技術契約」締結のポイントは・・・
- 自社のリスクを考慮した「技術契約」を締結したいのだが・・・
- 関連法令と整合性を持った「技術契約」とは・・・
「技術契約」の基本、ポイントを解説します。ご参考になさってください。
詳しい内容やお問い合わせはは、当事務所へ・・・
技術契約とは
企業が、その事業において、特許権や商標権などの知的財産の譲渡やライセンスを受けて、事業展開を行う時、新規事業の立ち上げにおいて、他社と共同開発を行う時。
こうした時に、知的財産や技術を対象として他社と取り交わす契約を、物品の売買契約、不動産の賃貸借契約などと区別して、技術契約と呼びます。
また、「知的財産契約」と呼ぶこともありますが、「技術契約」と呼ぶほうが、より広い概念を含んでいます。
技術契約 = 契約 + 技術
「技術契約」というのは、慣用句で、法律用語ではありません。
具体的な種類は、以下の主な「技術契約」からご確認ください。
契約の基本原則は
契約とは、守られるべき「約束(合意)」であって、法的拘束力を有するものです。 基本的には、民法、商法などによって決められています。
契約 = 約束(合意))+ 法的拘束力
当事者で互いに合意したものであれば、原則として、どのような内容でも自由に締結することができます。 「契約自由の原則」と言われるものです。
しかし、「契約自由の原則」であるからといって、毎回毎回、一から内容を吟味するのは、事業をスピード感を持って進めるうえでは、障害となります。
また、関連法令との整合性も考えなくてはならないポイントです。
「技術契約」における関連法令
おさえるべきポイントをきちんとおさえ、自社のビジネスに合った「技術契約」を締結したいものです。
契約を結ぶことはなぜ必要なのですか?
当事者での合意であれば、口約束であっても契約は有効に成立します(民法)。しかし、それでは、後々、言った、言わないのトラブルになってしまいます。 トラブルを避けるための、「約束の証拠」として契約書が必要なのです。
契約書の作成、締結によって、以下の効果が期待できます。
- 約束(合意)の有無、有効期間を明確にできる
- 約束(合意)の内容を確認できる
- 相手方の約束違反(契約違反)を容易に証明できる
トラブルとなりそうな事柄を明確にし、合意の内容を決め、リスク回避を行い、ビジネスを円滑に進めるのが、「技術契約」の役割です。
法務部などをもつ大企業と違って、多くの中小企業では契約書を詳細に検討することが出来ずに、自社に不利となる契約を締結してしまい、ビジネス上の大問題を抱える危険性もあります。 中小企業は、企業を守り、安全にビジネスを展開するために「技術契約」の締結には、慎重に考えるべきでしょう。
「技術契約」締結で最も重要なことは
失敗をしないために重要なことは、「技術契約」で自社が目指すところを明確にし、契約の相手となる側とのコミュニュケーションのなかで、お互いの譲る点、譲らない点を確認し、契約書の中で形としていくことです。
法令との整合性、契約書の条文解釈など、専門的な作業は、専門家に依頼することも必要となってくるでしょう。